染料には天然由来のものと合成されたものがあります。
天然由来の染料を天然染料、合成されたものは合成染料(or 化学染料)とよんでます。
人類は結構昔から染めをおこなってきましたが(と言われてますが時期は定かではないようです)、染料を科学合成できるようになったのはつい最近!(19世紀中ごろ)です。
今では合成染料には様々な種類が多数あり、それだけで本一冊が軽く書けるほどなのでここでは割愛。
以降しばらくは天然由来の染料による染めについて考えていきます。
天然由来の染料は、植物由来のものと動物由来のものに分けられます。
使用する染料のほとんどは植物由来のものです。なんでかはよく知りません。
動物のほうが色素の保有割合が少ないのでしょうか。そもそも動物の色って植物由来が結構あるし(カロチノイドとか)、昆虫によく見られる構造色で色を表現していたり(蝶の羽の模様とか)。単純に色素煮出すのは植物のほうが楽だから?…。
よく知られているものとしては、藍、紅花、茜、ウコン、玉葱などなどきりがありませんが、大抵どんな植物を使っても何らかの色は出ます(やってみたらわかると思いますが、黄色や茶色ばっかりだけど)。ただし藍は多くの植物染めとは異なる方法で染色します。
動物由来としては、貝紫やコチニール(サボテンに付く虫)などが有名。高価です。
動物、植物いずれにしても紫という色は少なめなので高価です。そのため昔は地位の高い人の色が紫だったんでしょうね。
(あと、意外に天然染料で緑色ってないです。クロロフィルの吸収波長とかぶってしまうと、光合成などに何らかの影響(効率の低下)?とか…想像ですが)
参考資料
自然の色を染める 家庭でできる植物染
かなり具体的に染め方の説明が書かれています。吉岡さん監修。