染料が染まる仕組み2 – 媒染

染料が染まる仕組み2 媒染

繊維と染料の、お互いが引き合う力が弱い場合、その仲立ちをする物質を使うとより強固に染めることができます。(できない場合もある、でしょう)

その一例として、代表的な(伝統的な)操作として媒染(ばいせん)がよく知られています。
媒染に使用する物質を媒染剤と呼んでます。
媒染剤には金属イオンや様々な有機物が使われます。

一般的に、草木染めはこの媒染の行程を経て色を定着させます。
(じゃないと洗ったら色落ちしちゃう食べこぼしのシミと同じ…)

昔は植物を燃やした灰から作った灰汁(アク:Lye)に漬けることで草木染めの媒染を行っていました。
植物の灰には様々な金属が含まれており、また一般的にアルカリ性という性質により、灰汁で定着ができるということを経験から学んだと考えられています。

また媒染は、染料の定着と同時に、発色という重要な役割も兼ねています。
その仕組みはまた後で。

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