染料が染まる仕組み – 染着力

染料が染まる仕組み

ここは染色のページなので、主に染料について考えてみましょう。
(染色に顔料も使うだろといわれればそうなのですが、王道はやはり染料でしょう。個人的見解。)

染色における染料とは、繊維等に対して染まり着く力(染着力)を有する有色物質を指します。
(それ自体が色を持たない染料もあります。戦後ドイツで市販され始めた蛍光増白剤がその例。紫外線があたると400 – 450nmの青色の可視光を放出します。衣類がまぶしいばかりに白く輝きます!)

では、その染まり着く力とはどのようなものかというと、基本的に図の2つの力だけです。

・電気的に、プラスとマイナスで引き合う力
・分子同士の引力

繊維の表面は電気を帯びていることが多く、それに染料が引っ張られてくっつく、というわけです。だから水の中では(ブラウン運動により)染料分子が生地についたり離れたりしているんでしょうね。
また表面の電荷と染料分子が同じであれば反発して、結果染まりにくなるでしょう。

なので、目的の繊維表面によって、使用する染料の種類が変わってきます。
絹に染まりやすい染料、綿に染まりやすい染料、などなど。

でも電気的に引き合う力や引力だけでは、おそらく染料分子は離れやすくなるでしょう。
では、染まり着く力が弱い場合、どうしたらちゃんと染まるのでしょうか。

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